研究の紹介(制ガン活性物質キゲリノン)
イントロ
補酵素Q10の合成
脳代謝機能改善薬 Pentoxyfillineの合成
前立腺肥大症薬 Chlormadinone Acetateの合成
抗リウマチ薬 Halopredone Acetateの合成
制ガン活性物質Kigelinoneの合成と構造決定
新薬の創製を目指して
Kigerinoneの合成及び構造決定の概略を下図に示します。
Kigerinoneは南米ブラジルの国樹Ipe Roxoより単離された制ガン活性物質で正確な構造が不明でした。
ここでは絶対構造の決定も含め誘導体の合成による制ガン活性の比較などを行いました。各種誘導体合成のためDiels-Alder反応による環構築を行いました。
残念なことに生物活性は低く期待はずれでしたが、絶対構造の決定を行い報告された構造の間違いが判りました。